私は子どもの頃から「かわいい」より「かっこいい」の方が好きで、「かわいい」の代名詞のようなピンクのものは選ばないタイプでした。

覚えている限り、「かわいいピンク」を身につけたのは、小学校の入学式のときに母が作ってくれたワンピースを着たときぐらい。

その後、自分からピンクのものを選ぶことは、恐らくなかったように思います。

お花の仕事を始めてからもピンクの花材を選ぶことはなく、作るのは「かわいらしい」とはかけ離れたアレンジメントばかり。

ですが、1年経った頃、転機が訪れます。

日本花資格協会の本部へレッスンを受けに行ったとき、理事長から「ピンクを好きなお客様は多いのだから、自分の好き嫌いは置いておいて、ピンクのものも作りなさい」とのアドバイスをもらったのです。

それはそうですよね。

お客様のご希望に沿うものを作るのが仕事なのに、ピンクを避けて通れるはずはありません。

それをきっかけに、少しずつピンクの花材も購入するようになりました。

すると、じわじわとですが、ピンクに慣れ始めます。

数ヶ月経った頃には、40年以上身近になかったピンクを「かわいいな」と思えるようになったんです。

我ながら、人って変わるものだなと思いました^^

そして、トップの画像のものがピンクの最新作。

お花だけでは飽き足らず、ピンクのリボンをつけて完成させる予定です。